元校長が伝授!子どもを「時計を見て行動できる子」にするには?

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楽しい小学校生活のカギとなるのが、毎日の生活習慣。「時計を見て行動」することも、入学までにぜひ身につけておきたい生活習慣のひとつです。

教育委員会に長年勤務し、千葉市立小学校などの校長を歴任、現在は「楽しい学級・学校づくり研究会」会長を務める深浦喜久雄先生にうかがいました。

 

前回「2.実践編」、前々回「1.なぜ早寝早起きが必要?」では、早寝早起き習慣の大切さや身につけさせる方法をご紹介しました。

時間を考えて行動するという意味では、「時計を見て行動」することは「早寝早起き」とも密接な関係があります。今回は、子どもが時計を見て行動できるようになるたためのノウハウをご紹介します。

■入学までに「時計の読み方」をちょっと先取り!

幼稚園や保育園と違って、小学校ではすべて時間に従って行動するようになります。例えば、休み時間が過ぎても先生は迎えに来てはくれません。

時計を読めるようにするには、指で針を動かせる、おもちゃの時計があると便利です。針を動かしながら「この針がここまで動くと30分…」と子どもに教えることができます。

1年生に上がるころには、「2時ちょうど」「3時半」などの「ちょうど」「半(30分)」の読みかたがわかるといいですね。

■子どもにもわかりやすい時計・時間の教え方

また、時計の丸い盤面を1枚のピザに見立てて、「(1枚のピザは60分(=1時間)だよ。4つに分けると15分間ずつだよ」と教えるとわかりやすいようです。

子どもが時計を見て行動できるようになるためにも、ふだんから時間を意識した声かけをするのがおすすめです。 「4時半までに帰っておいで」「ママは3時に出かけて5時に戻るからね」「9時に寝ないといけないから、8時までにゲームを終わりにすればいいかな?」 …という具合です。

また、「60分は、いつも見ている30分のテレビアニメが2回分の長さだよ」と身近な時間の長さの例を出すのもわかりやすいですね。

■時計を見て行動できる子になるアイデア

リビングなどにアナログ時計を置いておくといいでしょう。そこに時間の予定を書きこんだ付せんを貼っておくと「時計を見て行動」が身につきやすくなります。

午前中の約束ごとはピンクの付せんで「6時おきる」「7時ごはん」、午後は色を変えてブルーなどで「7時おふろ」「9時ねる」…と貼っておくと、時計を見るたびに行動を意識できます。

子ども自身が時計を見て行動することが、自己管理や自立へとつながっていくのです。

まずは、子どもが自分の「マイ目覚まし時計」を持つことが、時間についての意識を高め、早寝早起き習慣をつけることにもつながりそうですね。

 

このように「時計を見て行動」することに加えて、「早寝早起き」の習慣が身につけば、新1年生としてはバッチリです! 入学までに少しずつ実践してみてくださいね。

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