アレルギーで皆と同じものを食べられない不安 【藤川万規子先生の子どもアレルギー クリニック】

子どものアレルギーが心配な親御さんが多くなっています。 これまで症状が出ていなかったのに突然、症状が出たりということで戸惑うこともあるようです。

埼玉県春日部市『あゆみクリニック』院長の藤川万規子先生が子どものアレルギーに関する悩みや心配事をズバリ! 解決します。

質問

卵と小麦のアレルギーがあり、給食等で皆と同じものを食べられないのは不安です。どうすれば良いでしょうか。

こなみちゃん(7歳)のママ

藤川万規子先生の回答

専門の医師の指導に従い、最小限の除去をしながらアレルギーに対する耐性をつけていくことで皆と同じものが食べられるようになるケースもあります。

古来より、日本人は米や植物、魚などを主に食してきました。しかし、現代社会になり、パン(小麦、ミルク、卵)などの洋食や、加工食品(食品添加物含有)をよく食べるなど、環境が変化してきました。それにより、アレルギー体質の子どもは確実に増えています。

そして今、園や学校ではアレルギーを持つ子どもの食の対応に追われて、個別に何パターンも食事を作るという実状があります。万一、食物アレルギーで事故を起こしたら、責任問題にもなりかねず、そのため「なるべくお弁当持参」をすすめるところが多くなっています。

現在アレルギーがある子どもでも、成長とともに食べられるようになっていた(アレルギーの耐性がついた)ケースもあります。しかし、完全除去していては、なかなか耐性をつけることが難しいケースもあります。親の心配性や過剰な反応で学校に除去を依頼することで、耐性をつけることを遅らせる場合もあるのです。

質問のケースでは、卵と小麦のアレルギーという比較的耐性がつきやすい食品ですので、次第に給食等で皆と同じものを食べられるようになる可能性が高いと思われます。ただし、他の食物アレルギーが起きてこないかを十分に注意を払う必要性もあります。

専門の医師の指示に従って、除去食だけにとらわれずに、耐性をつけることにも取り組むことをおすすめします。

藤川万規子:
ふじかわ まきこ。埼玉県春日部市『あゆみクリニック』院長。1985年東邦大学医学部卒業。民間病院勤務を経て2000年に内科、小児科の『あゆみクリニック』を開院。これまでに1万人以上の子どもを診察。園医、校医としても活躍し、地元ではもちろん、遠方からも医師として母親の立場からも親身なアドバイスが反響を呼び来院する患者が後を絶えない。「命の大切さ」を子どもたちに伝える授業や講演活動も積極的に行っている。