「理想の女性は母」 志田未来さんが母から学んだこと

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みんな一年生だった

今、活躍するあの人も、ピッカピカだった「小学一年生」時代がありました。そんな日々をじっくりうかがうインタビューのコーナーです。

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この仕事を始めてから、小学生の間は現場への付き添いも含めて仕事への道をお母様と一緒に歩んできた未来さん。女性としても尊敬している。

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■「理想の女性像」母の教え

理想の女性は母。母は強いんです。何があってもへこたれない。どしっと構えててくれるので、母がいるだけで、みんなが安心できます。何が起きても大丈夫だと思えます。

また、子どものころから身につけてくれた仕事への心構えは今でも生きています。挨拶をきちんとして、調子に乗らず初心を忘れずに、という言葉は今でも心に刻まれています。

■大らかな母の「なんとかなる」「大丈夫」で心が和らぐ

これからの時代、何が起こるかわからないし、この仕事も続けられているのかな、と思うこともあります。これまで、中学や高校に入学するとき、大学に進学するかどうか、という節目のときに、この仕事を続けていくべきかどうか、と考えるときがあり、続けるという選択をしてきました。

生きていくなかで心が揺らぐときもありますが、母はこと細かにアドバイスしてくれるというよりも「なんとかなるよ」「大丈夫だよ」、あとは「生きていれば何かあるよ」とよく言うんです。

そういう大らかなところに救われています。そんなに追いつめられなくていいかな、と心が和らぐというか。ふたりで「どうしよう」と困ったりせず、「大丈夫でしょう」って、引っ張って行ってくれるのが母なんです。

■のびのびと自由に過ごした家族との時間があったから、今の自分がある

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幼いころからの完璧なまでの仕事ぶりとは違った一面が見えるのが家族とのお話のとき。とてもリラックスしている未来さんの姿が垣間見えます。

この間も初めてヨーロッパに家族旅行へ行くなど、仲がいい家族です。

私の理想のタイプは、しんちゃんのお父さんの野原ひろし。本当に家族想いで、ちょっとだらしないというかグータラなところもあるんですが、それ以上に特に映画だとピンチになったときに、自分を犠牲にしても家族を守る姿が本当に素敵で。大好きです。

実際、私の父もひろし同様、友だちみたいな感覚で接してくれます。似てる部分もあるのかな(笑)。妹とも友だちのような関係で仲がいいですが、仕事の話はほとんどしませんし、私の出演作も見ていないんじゃないかな。

■「やりなさい」と言われないから、「やらなきゃ」という気持ちに

しつけの面では厳しいところがありました。挨拶とか礼儀については特に厳しかったですし、片付けや箸の持ち方など大人になって困らないように、ということで日常生活の基本をしっかりと身につけてもらいましたが、あとは本当に自由で。

「これをしなさい」と言われたことはなく、「勉強しなさい」とも言われたことがなかったです。でも、だからこそ自分でやらなきゃ、という気持ちになっていたのかもしれません。

大人から「やりなさい」と言われると反発心もあり、やる気がそがれますが(笑)、言われないと逆に自分からやらないと、という気持ちになります。だから私の場合、自発的に「このテストに向けてここから勉強を始めよう」というようなことを考えられるようになったのかな、と思います。

■“のびのび”で開花する、子どもの才能

今思うと、本当に子どものころから好きなことをさせてくれていました。自分がやりたいと思ったことを「ダメだよ」とか「無理だよ」とか押さえつけることなく、のびのびとやらせてくれていました。だからこの仕事も続けているのだと思うし、今も本当に毎日が楽しいんです。

子どもはのびのびさせてもらえるのがうれしいと思うし、それが後に何かの才能を開花させるかもしれません。また大人になってもその記憶が家族の絆となって、日々楽しく生きられるのではないか、と感じています。

撮影/タナカヨシトモ 取材・文/神原史子

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志田 未来(しだ・みらい)
1993年5月10日、神奈川県生まれ。女優として、ドラマ、映画で活躍。
近年の主な出演作は、映画『借りぐらしのアリエッティ』『青空エール』『グッドモーニングショー』、ドラマ『まっしろ』『とと姉ちゃん』『はじめまして、愛しています。』など。公開中の「映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ」には、本人役で声の出演をしている。

「映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ」
4月15日(土)全国東宝系公開

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©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2017

 

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